自己肯定感が低い人の口癖5選

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この記事の内容

自分やまわりの人が自己肯定感について自覚がない場合、日常的に使っている言葉からそれを読み取ることができます。あなたもこんな口ぐせつかっていませんか?

もし無意識にこれらを使っていたら、まずその事実に気づくことから始めてみましょう。

こんな方にオススメです

  1. 自分の自己肯定感の現状を知りたい人
  2. まわりの人の自己肯定感について悟られずに知りたい人
  3. 自己肯定感について学びを深めたい人

この記事を書いた人

ARATA

自己肯定感が低い人の口癖5選

「どうせ」

この口ぐせに続くのは「私なんて」や「できないし」などのネガティブな言葉に偏ってしまいませんか?

ものごとが始まる前から、実際よりもネガティブな面を大きく見積もってしまう心のくせがこの言葉ににじみ出てしまいます。

「学習性無力感」との関連も予想されます。

例:「どうせ私は愛されてないから」

💡「学習性無力感」とは、米国の心理学者マーティン・セリグマンが1967年に発表した概念で、抵抗することも回避することも困難なストレスに長期間さらされ続けると、そうした不快な状況下から逃れようとする自発的な行動すら起こらなくなる現象をいいます。

「やっぱり」

少しでも期待していた出来事が思うように行かなかったとき、ショックを和らげるために出てくるのがこの言葉ではないでしょうか?

最初から期待なんてしていなかった、という態度を取ることで自分の心を守っている態度のように思えます。

例:「やっぱりぼくは運が悪いんだ」

「でも」

ポジティブな状況の中でもふと、ネガティブな思いがよぎった時、つい口にしてしまう悪魔の接続詞がこの「でも」ではないでしょうか。

例:「今日はラッキーだな。でも、長くは続かないだろうな」「被害者意識」を通して世界を見ていると、ある種の”ネガティブな特別感”に囚われてしまうのです。

💡「被害者意識」とは、必ずしも被害を受ける立場にあるわけではないのに、自分は被害を受けている、受けるに違いないと思い込むこと。また、自分の誤った行為を正当化するために、責任を他者や生育環境などに転嫁し、自分こそ被害者だと思い込むこと。

「だって」

うまくいかなかった原因は様々あると思いますが、周りの人から自分への非難が集中することを避けたいためにこの言葉がつい出てきてしまうことってありませんか?

「他責思考」の持ち主もこの言葉を多用しますが、使えばつかうほど逆に主体性や責任感のなさを露呈してしまい、他者からの非難を引き寄せてしまうことも。

「他責思考」とは、失敗や過ちの原因を他人のせいにして責める考え方のことです。

例:「だってあの人が話しかけて邪魔してくるんだもん」

「すいません」

日本人なら耳なじみのいいこの言葉も、実は自己肯定感と密接に関係しているとお気づきでしょうか?

先客のいるバスやエレベーターに乗るとき、何か親切にしてもらったとき、毎日何十回も誰かに謝っている現状にまず気づくことから始めてみましょう。

どうすればいいの?

日常的にほとんど無意識で口にしているこれらの言葉を、一般的な自己肯定感本や他サイトの記事では「口にする前にプラスの言葉に置き換えましょう」と教えています。

しかし個人的に言えば、自己肯定感を高めたいと思っている最初の段階ではそれすら難しく感じてしまう方が多いと思われます。

そこでここでは、まずそうした言動に気づきやすくすること、自覚を促すための手法を紹介したいと思います。

おすすめ対策法「タッピング」

結論からいうと、日常の中でこれらの言葉を発した、あるいは考えたと気づいたとき、なるべく間をおかずに「予め決めておいた動作」を行って自分に意識させてみてください。

この動作のことを便宜上「タップ」と呼びます。

タップは例えば「右手で左肩をトントンたたく」「左手の人差し指をこめかみにトントンと当てる」など、いつどこでも行えて、かつ意識的にしかできないような動作に予め決めておきます。

半ば無意識に言ったり考えたりしていた思考や感情を、こうして意識的な動作におきかえることで、日常の意識の中に明示的に浮かび上がらせてあげるのです。

タッピングを始めるときのポイントとしては、これらの言葉を使ったり考えた事実をただ確認するために行うのであって、自分を罰したり反省の材料に使わないことです。

1日何回くらいタップを行ったか、スケジュール帳に正の字で記したり、スマホのカレンダーにメモしておいてもいいでしょう。

日によって多かったり少なかったりする事実を、ただ可視化、意識化できるようになるだけでも、自己肯定感は高まっていく可能性があります。

タッピングが習慣化できるようになったら、今度はそのネガティブな思考や感情を開放する方法も学んでいくことで、さらに気分よく過ごすことができるかもしれません。

※既知の類似メソッドであるNLP、キネシオロジーやTFT療法とはいっさい関連がありません。筆者と一部のクライアント様のあいだで試してみて一部効果のあったオリジナルメソッドですので、科学的な根拠もありません。効果がなかったとしても、同じく副作用もないような方法ですので、気に入ったらぜひ取り入れて頂き、気に入らなくなったらすぐにやめて頂くようにお願いいたします。

まとめ

まずは自分の口ぐせに気づくことから始めよう。

出典

  • 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会
  • 東洋経済ONLINE(大平 信孝: メンタルコーチ)https://toyokeizai.net/articles/-/256864
  • 東洋経済ONLINE(飯山 晄朗 : メンタルコーチ)https://toyokeizai.net/articles/-/327976
  • デジタル大辞泉(goo辞書)https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%84%8F%E8%AD%98/#jn-2668